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藤沢ゆい動物病院
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病気の紹介

門脈体循環シャント(PSS)

コロナウイルス感染症の影響で、
ペットホテルとトリミングのブログをお休みしているので、
代わりに、
当院で治療したワンちゃん、ねこちゃんをご紹介していこうと思います。

 

今回は門脈体循環シャントという病気になってしまった子の紹介です。

 

門脈体循環シャントとは、本来ないはずのところに、
異常な血管が出来てしまい(門脈と静脈をつなぐ血管が出来てしまう)
体中に有害な物質が回ってしまう病気です。

放っておくと、肝機能不全や発作が起きてしまい、
早くに亡くなってしまう怖い病気です。

治療するには、基本的に手術でシャント血管を閉じる必要があります。

(お薬などの内科的な治療は、時間稼ぎにしかならない場合が多いです。)

 

今回のワンちゃんは、
2歳半のパグの男の子です。

下痢と発作と、お腹に溜まった腹水で
ご来院されました。

肝機能検査(総胆汁酸)で異常高値がみられ、
お腹のエコー検査で、門脈から奇静脈へ連絡する、
シャント血管が見つかりました。

 

上の赤い矢印がシャント血管です。

 

オーナー様とご相談したところ、

当院で手術することを希望されました。

手術中の門脈造影検査の写真です。

シャント血管が確認されましたので、

特殊な処理を行い、血管を遮断しました。

 

術後の経過は良好で、合併症もなく

数値も正常になり、無事に退院しました。

 

術後のエコー検査

シャント血管が消失しています。

 

1年以上経った現在も元気に過ごしています。

元気になって本当に良かったですね!

 

(下の方に手術の画像があります。

苦手な方はご遠慮ください。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(シャント血管を分離しているところ)

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